「実状理解のために」 三池の主婦会より現地報告

(全国私立保育園連盟 機関紙第69号「保育通信」昭和35年8月15日付け より)



 長旅の疲れ、もうよくなられましたでしょうか。来組の充分なもてなしもできず、それに引き換え カンパまでいただき、本当にありがとうございました。当面の課題は、第一に子どもたちを闘いの中で守ること、そのため には三池の実状をよく理解していただくために保母さんに訴えて、できるだけ多くの保母さんにオルグとして来ていただく こと、それまでに第一組合の保母13名で巡回保育をすることを決定いたしました。二班にて朝8時から12時まで一ヶ所2時間 の予定で折り紙、音楽リズム、談話程度のものをやろうと思っています。まず社宅の子どもを対象に二班に分かれ、午前中 1回巡回して1ヶ月のうち3回位しか巡回できませんが、今の保母の人数ではこの程度が限界ではないでしょうか。これから雨 季に入り陽射しも強くなると日中は無理ですし、午後からは父兄との話合いや保母の研究時間に当てて巡回保育にともなって 起きてくる様々な問題を検討しなければならないと思います。紙芝居や幻燈フィルム等保育園にはありますが、これはおそら く会社は貸そうとしないでしょうから、私立の保育園から借りてこようと思っています。レコードも三枚位揃えて集まりの合 図に使うつもりです。明日は組合本部と日程、場所、時間、物品購入など具体的に話し合って実行に移すのは10日に予定して います。今まで多忙な闘争業務のためとはいえ、子どもたちを放っていたと思うと胸が痛みます。何とか良き効果を作りだす ように全力をあげてがんばりますので、どうぞ最後までご支援とご協力を心よりお願いいたします。
 会社は第二組合と話し合いをして勝手に就業規則をつくりました。保育園はやはり自然消滅させることを考えているようで す。保育料を400円とし、給食7、80円、一ヶ所の園に保母2名、書記1名、園医1名を置こうとしています。今まで書記等はいま せんでした。園によっては8名もいる保母もこれからは2名に限定しているのは、独立採算として成り立たされるには相当に労働 過重な保育を強いられます。第二組合の保母さんとの話し合いの上にできたものと思われるこの就業規則はそちらでも母の会 等によく話していただきたいと思います。10日に巡回保育を始めると同時に、私たちの抗議文をマスコミの方で流して全国の 保育関係者にも実状を訴え、オルグの要請をしていきたいと考えています。

三池の青空保育常時活動に救援を

 三池炭鉱労働組合では、青空保育でも保育を再開しようと、6月23日より、午前9時から11時までの 短時間ではあるが、スケジュールを組み各地区について特定の青空保育を開始している。
 組合側ではこの青空保育の計画をテスト・ケースとして7月上旬で終わりとし、中旬からは本格的な保育活動に入る意向で ある。
 なお、常時の保育活動に入るのにあまりにも手不足であり、学生、保母等のできる援助者の来援と運搬のきく遊具の寄贈 方を望んでいる。

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