万田池  熊本県荒尾市山下町


 万田池は防火用水のため掘られた。ここに桜が多いのは、大正11年、当時の万田共済組合が公園化 のため移植したことによる。そして昭和4年、三井鉱山が「万田公園」を一般公開し、売店や余興などが開かれるようになって、 ここは荒尾一の名所となり、一時は「熊本百景」の一つとして絵葉書にもなったほどであった。
 後方の山は、高さ114.7mの袴岳(はかまだけ)。「万田山」の愛称で呼ばれていた。三井鉱山所有の山で、万田坑及び四山坑 の採掘跡の充てん用として土砂が削り取られていった。
(参考資料:写真集 荒尾)

 山神様境内の桜の手入れをし、周辺の雑草を刈り、池(山神池)の藻を掃除し、ヒゴイを入れ、参道入口右側の広場には、猪 ・ヤマアラシ・羊・ヤギ・ウサギなどの小動物を周辺の檻に入れ、その外側には赤白の淀川ツツジを植え、子供たちも自由に遊 べるような雰囲気作りにも気を配られました。一本一本の桜にボンボリを吊るし、社宅内の処女会グループは境内のあちこちに 天幕を張ってバザーを開き、山の神池には貸しボートを浮かべ、夜遅くまで賑わったものでした。(山崎常雄著「忘れな草」より)

(1998年9月13日撮影)

万田池前にて。二列目左から3人目が次兄。(昭和33年3月19日撮影、河口さん提供)

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