坑外運搬軌道の鉄橋(通称・ガタガタ橋)  福岡県大牟田市西港町


 大牟田市の諏訪川にかかる通称ガタガタ橋は、三井三池炭鉱三川坑の坑外運搬軌道として、台車を連結 していたディーゼル機関車が行き来していた。三川鉱側から橋を渡ると、坑木貯木場があり、さらにその先はボタ捨て場となっていた。 筑豊などでは「ボタ」を処分するためのボタ山がピラミッドのように築かれていたが、三池炭鉱では、有明の海にボタを捨て小浜町の 海岸を埋め立てていた。現在その埋立地は諏訪公園などになっている。
 かつては終戦直後、戦時中にここ三池炭鉱へ強制連行され強制労働をさせられた中国人労働者が戦勝国となった解放感から、これま での恨みを晴らさんと炭鉱事務所や職員社宅を襲って暴れた。また、国民政府軍系と八路軍系が対立し、諏訪川をはさんで市街戦にな りそうな雲行きになり周辺住民が避難する騒ぎもあったという。

昭和45年住宅地図より

 

北陸重機製6tディーゼル機関車(平成元年3月撮影JTB「全国鉱山鉄道」より)

 

(2004年8月1日撮影)

坑木貯木場側を望む(2004年8月1日撮影)

ガタガタ橋全景(2004年8月1日撮影)

新港町歩道橋(2004年8月1日撮影)

 ガタガタ橋近くのこの奇妙な歩道橋は、「新港町歩道橋」と銘板に書いてありました。対岸に小さな 港が有りますので、こちら側での荷揚げの際、歩行者の安全を守ったのではないでしょうか。(伊藤さん)

 「新港町に住む友人の家への往き返り、ガタガタ橋(?)が近道なんですが、怖くて渡れず諏訪橋へ回ったものです。少し油臭い 潮の香が思い出されます。」(藤田さん)

 「ガタガタ橋、懐かしいです。この橋は、新港社宅に住んでいる者にとってはとても重要な橋でした。小中学生には重要な通学 路であり、大人が徒歩で街に出るには最短の経路となる橋でした。坑木貯木場への電車と併設された歩道橋で、厚い板を打ち付けた だけの隙間からは諏訪川の水が見えましたが、私達は怖いと思ったことは一度もありません。」(伊藤さん)

 「がたがた橋、懐かしいですね。子供の頃必死になって兄の手をつかみ、泣きながら渡りました。」(元新港町の住人)

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