三井鉱山専用鉄道ガード及び引込線早米来踏切 福岡県大牟田市


 三池専用鉄道が走っていたガードは、浪花町ガードまたは四山ガードと呼ばれ、大牟田の街と四山鉱 や四山社宅、三池港などをつなぐ接点となっていた。その四山社宅があったころはガード付近も社宅の買物客等で賑わっていたが、 現在は人通りもまばらで寂しい通りとなっている。

 「早米来(ぞうめき)の踏み切りは、四山社宅から、中学、高校と、毎日の通学でくぐっていたその横の小さなガードと共に忘れ られないものです。写真を見てこんなに小さかったかな?としみじみ思います。あのガードの側の店に、回転饅頭屋があり、夏に はおいしいアイスキャンデーやかき氷を売っていたことを思い出します。社宅は無くなったけど、あの店は今頃どうなっているん でしょうね。」(福岡・川上さん)

三井鉱山専用鉄道ガード(2005年7月29日撮影)

 ガード下には今も「この踏切は通常電車の運行はいたしません。三井鉱山」という看板が立つ。 浪花町からガードをくぐるとすぐに、三川鉱の貯炭場から国鉄に至る引込線の早米来踏切があったが、現在は跡形もない。

福田酒店(2005年7月29日撮影)

 ガード手前には福田酒店と高村商店が並んでいたが、現在は福田酒店のみで、創業は明治時代、 酒類、タバコの他、昔は食料品も扱っていた。ガードの奥に見える山の裏側に三池炭鉱の四山鉱と四山社宅があって、当時は その社宅の奥さんたちや炭鉱で働く男たちが店の前をよく行き来して賑わったという。特に毎月15日の炭鉱給料日後は店もよ く繁盛したらしい。

四山から写した昭和30年頃の三池鉄道・早米来踏切付近(atukoさん提供)

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